低位株での注意すべき点

赤字経営
株式は企業価値に応じて日々変化します。
業績が右肩上がりであったり、堅実な経営を行っている企業は高い水準を維持しますが、業績悪化が続き、赤字経営の体質から抜けられない企業は、上場廃止や倒産の危険性もあり、低位に低迷します。
このような銘柄を一般に低位株といいます。

低位株を取引する最大のメリットは、少ない元手でも大量の株式を購入でき、何かサプライズがあって急上昇したときには一攫千金を狙うことができる点です。
数十円程度の低位株なら、100万円で数万株も購入できてしまいます。
また、1日に10円以上、上昇率にすれば20%も上昇することがあります。少ない資金で、短期間に、とてつもなく大きな利益を出すことも可能です。

しかし、低位株の取引にも注意点があります。それは、企業の存続自体に疑念があるというリスクです。
どんな会社であっても、事業を継続していく上でもっとも重要なのは運転資金の確保です。
しかし、業績が年々悪化していたり、あるいは、赤字経営が続いていたりすると、会社が保有する資産が年を追うごとに減少していきます。
増資で資金を確保しようにも、信用力の落ちた企業に大金を投資する投資家はほとんどいません。
また、銀行から追加融資を受けるという手もありますが、銀行としてもこのような企業にお金を貸すことはリスクになりますから、たいていは貸し渋りをします。

このように、運転資金を確保できなくなって、毎日の資金繰りがつかなくなると倒産の危険性が一気に高まります。
また、倒産に至らずとも、何年も続けて赤字決算を出していると、負債が資産を超えてしまう、負債超過となります。
負債超過の状態になると取引所から上場廃止の宣告が出されることになります。
このように企業が倒産したり、あるいは、上場廃止になったりすると、現在保有している株式は取引所で売買できなくなり、紙くず同然となります。つまり、投資資金を回収することができなくなります。

低位株は業績が悪いことを理解して購入

このように、メリットだけでなく、デメリットも大きい低位株、このような銘柄を取引する場合の注意点は、その企業の状態を把握する点につきます。
具体的には、なぜ、その企業の株式がなぜ低迷しているのかをよく理解した上で、取引を行うかの判断をすることが重要です。

ここ数年の業績低迷に苦しんでいる場合は、経営方針の変更や新たなビジネスモデルの構築によって、思わぬ業績改善が見込める場合があります。
このような場合は、例えば、社長の交代や組織変更など、変化が感じられるタイミングで、その企業の株式を購入してもよいでしょう。
また、業績不振であっても、まだかなりの資産を保有しているのであれば、数年業績がマイナスの状態が続いてもすぐに倒産することはありません。
低位株を購入した場合は、大きく儲けることばかり頭にあり、購入時からどれだけ上昇するかな、ということばかり期待しがち。さらに大きく下がる可能性もあることが、頭から抜け落ちていることが多いです。

例えば、数千億円の巨額損失を出して大きく下落すると、多くの人は、これ以上下がらないだろう思って、手頃な値段だけを購入しようと考えます。
しかし、結局は、さらに大きく上回る損失を出してしまって、上場廃止になってしまったという例が過去にはあります。

事前に、企業の状況をよく把握した上で購入しておけば、今後、このようにさらに下がることも予測することができるため、とっさのときに瞬時に売却の判断を下すことも可能です。
また、低位株を購入したときに、損切りを行うレベルを定めておくことも有効です。
例えば、購入時から20%マイナスの状態となったら瞬時に売却するなど、ルールを定めておくとよいでしょう。